CRM(顧客管理システム)おすすめ14選!導入メリットや選び方のポイントを解説

おすすめの顧客管理システム ITツール

CRM(顧客管理システム)の導入を検討しているものの、どのサービスがいいのか悩んでいる方も多いでしょう。

本記事では、おすすめのCRMを14つ紹介します。

各サービスの特徴やCRMの導入メリット・デメリット、選び方についてもまとめているため、ぜひ参考にしてください。

CRM(顧客管理システム)とは?

CRMツールについて解説します。

CRMツールとはCRM(Customer Relationship Management)の略語のことで、顧客情報を一元管理できるサービスです。

・名前
・住所
・電話番号
・メールアドレス
・年齢
・職業
・趣味

上記のような顧客の情報など、基本情報から商品の購入履歴やサービスの利用履歴までをCRMツールで管理することが可能です。自社のサービスの品質向上や顧客満足度向上に役立たせることができます。

自社の商品やサービスを購入した顧客について理解を深めることで、さらにニーズに合った商品を提案したりサービスの改善に努めることができるので多くの企業で導入されています。

CRMとSFAの違いとは?

CRMと類似したツールで「SFA(Sales Force Automation)」の略語で営業支援システムと呼ばれています。

CRMツールでは顧客情報を一元管理してサービスを向上させる役割を持ちますが、SFAツールは営業部門での利用に特化しているサービスです。

営業の進捗管理や商談案件管理などの営業支援ツールとして活用することで、顧客に対して自社の商品をアプローチする営業部のサポートが可能。

「CRMツール」は一元管理している顧客情報をもとに、商品の品質改善やサービス向上が行える購入後に活用するツールです。

一方で「SFAツール」は営業をサポートして見込み客に対して商品を購入してもらうことで、購入前に活用するツールです。

CRMを導入するメリット5つ

顧客情報の一元管理ができるCRMツールですが、実際に導入することでどんなメリットを得られるのか?ここではCRMツール導入のメリットを5つ紹介します。

導入を検討している企業は、自社でどのように活用できるのか考えながらチェックしてください。

メリット1. 顧客情報を一元管理できる

CRMツールで顧客情報を管理することで部署やチームの壁を越えて顧客情報を一元管理できます。

個人で顧客情報を管理していたりExcelなどの入力ソフトで管理を行なっている場合、必要な情報をすぐに見つけ出せなかったり他部署や他チームへの情報共有がうまく行えなかったりというデメリットがありました。

しかしCRMツールを活用すれば簡単に顧客情報を見つけ出して業務に活用することができるので、部署やチームの壁を越えて管理することでサービス向上や業務効率化、利益向上につなげやすくなります。

メリット2. 顧客満足度・サービス向上ができる

CRMツールを導入することで、顧客満足度やサービスを向上させることができます。

CRMツールで顧客情報をしっかり管理できていると、顧客のニーズに合った商品を提案しやすくなり、新しい商品や施策を提案することで売れる商品を生み出すことが可能です。

新たな商品を売り出しても、情報を一元管理していることでどんな人がどんな商品を必要としてるのか、またどんな商品が売れていてどのような不満を持っているのかという顧客情報を社内で円滑に共有ができます。

そのため「販売を促進・中止」など、スピード感を持って対応することができるメリットがあります。

メリット3. 経営戦略に役立てることができる

顧客情報は経営戦略を立てる際に欠かせない要素の一つです。

CRMシステムは顧客情報を分析することができるので、分析結果をもとに経営戦略を立てることで改善すべき点や伸ばすべき点を的確に把握することができるので、自社の強みや弱みを把握しやすくなります。

またCRMシステムで管理されている情報は、社内の経営陣も簡単にアクセスして把握することができます。

そのため現場と上層部の情報を共有し同じ目線に立ってゴールを設定できるので経営戦略の選定にもCRMツールは有効なツールです。

メリット4. 営業担当のパフォーマンスを向上させることができる

CRMシステムの中にはスマホアプリに対応しているサービスもあるので、外出先や外回りでも場所に縛られず顧客情報を参照することができます。

外出先でも顧客情報を参照できることで電車やタクシーなどの移動時間でも商談内容を記録したり、次の訪問先の情報を確認して的確なサービスの提案を行えるというメリットがあります。

単に顧客情報を参照できるだけでなく、誰が過去に訪問しどんな商談を行ったか、過去にどのようなサービスを契約しているかを簡単にアプリから参照できるので、取引先のニーズに合った商品を提案しやすくなり顧客獲得をしやくなります。

またアプリ内から日報を作成したり、距離が近い取引先の確認も行えるので、そのまま直帰したり時間があれば訪問したりと不要な時間を有効活用して業務効率化が可能。営業を活動を促進してパフォーマンス向上につながります。

メリット5. 関係部署と迅速な情報共有ができる

CRMシステムでは顧客情報をリアルタイムで共有することができるので、顧客情報の入力を行なっておくだけで関係各所と迅速な情報共有が行えます。

例えば、営業で取引先を訪問する際に前回の商談内容を理解した上で、新たな商談を進められるので互いの時間を有効活用することができます。

そのほかにもカスタマーサポート部門では顧客がどんな商品を購入したか、これまでの購入履歴などをすぐに確認できることで、顧客一人一人に合った対応が可能。そのため、安心感と信頼感が生まれ顧客満足度の向上につなげることができます。

このように顧客情報を迅速に共有できることで業務効率化ができ、顧客一人一人に寄り添って対応することが可能になるので迅速な情報共有が行えることはCRMシステムの大きなメリットといえます。

CRMのデメリット3つ

導入することで多くのメリットがあるCRMですが、計画的な導入を行わないとうまく活用できなかったり失敗してしまうことにつながります。

ここではCRM導入の注意点を紹介しますので、導入を検討している方は参考にしてください。

デメリット1. コストがかかる

CRMシステムの利用には月額料金や初期費用が発生します。基本的にCRMツールは使用人数による従量料金制を採用しているため、導入前に自社で利用する予定の人数を把握しておくことが大切です。

CRMシステムの料金は、無料で利用できるものから〜3,000円程の料金が発生するものまで幅広い料金設定がされています。

無料のトライアル期間があるものや初期費用無料のサービスもあるので、予算や導入後のコストを把握してから導入を行わないと大幅なコストが発生してしまったり企業規模に見合わない機能がついていたりするので導入は慎重に行いましょう。

デメリット2. 効果を実感するまでに時間がかかる

CRMシステムを導入したからと言ってすぐに効果を実感できるものではありません。

CRMシステムで効果を実感するためには継続して顧客情報を記録し続けなければならないため、求める効果がすぐに得られないからといって導入をやめてしまったり高いプランにアップグレードせず長期的な運用を行う必要がある事を頭に入れておきましょう。

新しいものを導入するということは失敗はつきものです。常に試行錯誤や改善を行いながら模索し続ける必要があるので根気強く取り組み続ける必要があります。

導入が不安な場合は事前に無料のトライアル期間や、無料プランを利用してからの導入がおすすめです。

デメリット3. 業務フローの構築が必要

CRMシステムを社内で定着させるには、研修会や説明会を行なって従業員に使い方や導入する意図を伝えなければなりません。

研修会などを行う場合は人件費などの追加のコストが発生してしまう恐れや、操作方法が定着するまでに負担がかかってしまうというデメリットがあります。

従業員に対して導入前に説明、独自にマニュアルなどを作成するなどしてスムーズに導入することで無駄な費用や負担を発生させずに活用することにつながります。

手間や費用が発生することを理解して導入を行いましょう。

CRMツールの選び方は?失敗しないためのポイント5つ

導入することで顧客情報を一元管理でき、業務効率化ができるCRMツールですが企業規模に合わないサービスを導入してしまうと失敗してしまう可能性があります。

ここではCRMツール導入のポイントについて解説していきますので導入を検討している方は参考にしてください。

ポイント1. 導入の目的を明確にしよう

なぜ導入を行う必要があるのか?どうして導入したいのか?導入の目的を明確にすることが大切です。

CRMシステムを導入した場合、すぐに効果を実感できないため根気強く長期的に利用することが求められます。

そのため導入の目的が曖昧だと、思った効果を得られなかったり短期的な成果を求めすぎてしまい、挫折してしまったりする可能性があります。

事前に目的を明確にし、企業規模や求める機能にあったサービスの選択を行いましょう。

ポイント2. 操作性やカスタマイズ性に優れているか

操作がしやすく、わかりやすいUIであるかもCRMツールを選択する上で大切なことです。

複雑で見にくいシステムのものを導入してしまうと使いこなすのに時間がかかってしまったり、活用しなくなったりしてしまい効果を実感できません。

無料トライアルや実際に使用してる人物にヒアリングを行って使用感や使いやすさについて事前に調べておきましょう。

ポイント3. コストはどのくらいかかるか

CRMツールを導入する上で月額・年額で発生する費用を把握することは大切です。

自社で活用したい機能や利用人数を想定しておくことで、年間のコストを把握しスムーズな導入を行えます。実際に導入した場合を仮定して導入を検討しましょう。

また料金プランを選択する際は、多機能で複雑なプランは避けて必要最低限のプランからの導入がおすすめです。

多機能すぎることで使いこなせず割高な料金が発生してしまうので、使いこなせるようになってからプランをアップグレードするようにしましょう。

ポイント4. 外部サービスとの連携はできるか

CRMツールは様々な外部サービスと連携させることで、さらなる効率化を図れます。

「Slack」や「LINE WORKS」などのビジネスチャットアプリと連携させることでCRM内の顧客情報をビジネスチャットアプリで簡単に共有することができるようになり、さらにスピード感を持って情報共有が行えるようになります。

その他にも、「クラウドサイン(CLOUD SIGN)」や「Docu Sign(ドキュサイン)」などの電子契約サービスと連携させることで、顧客情報から簡単に契約証を送信できるようになるので、探す手間を省いて業務効率化が可能です。

CRMツールと外部サービスを連携させることで、社内とDXを促進することができます。

自社で導入利用しているサービスや、今後利用したいサービスと連携できるか事前に確認して更なる効率化を行いましょう。

ポイント5. セキュリティ対策は十分か

個人情報の漏洩やサイバー攻撃に備えてセキュリティ対策ができるサービスを導入することは企業の義務です。

もし個人情報や機密情報が漏れてしまった場合、大きな信用問題に関わり経営不信に陥りかねません。

特にクラウド型のサービスを導入する場合、サービス提供元のセキュリティ対策に依存してしまうことになるので自社で「SSL暗号化」や「SSO(シングルサインオン)」「二要素認証」などのセキュリティを強化できるサービスの選択を行いましょう。

CRMツールおすすめ14選!人気サービスを紹介

次におすすめのCRMツール14選を紹介します。

上記で紹介した選び方のポイントを交えてわかりやすく解説しますので、サービス選択の参考にしてください。

おすすめ1.Salesforce Sales Cloud

まず最初に紹介するのは圧倒的な世界シェアを誇る「Sales force」。

Salesforce Sales CloudはCRMとSFAの両方の機能を兼ね備えたカスタマイズ性の高いサービスです。

ビジネスチャットアプリ「Slack」とシームレスに連携させることで、取引先とチャットアプリから商談を行えたりチームや部署内で顧客情報を簡単に共有できたりすることが可能。

ワークフロー機能を活用することで、営業プロセスを自動化し業務のさらなる効率化を行うことができるので多機能なCRMツールを利用したい企業向けのサービスです。

おすすめ2. kintone

kintoneは社内情報の共有に特化した拡張機能が人気なサービスです。

CRM機能だけでなくチャットアプリとしても利用することができ、社内のコミュニケーションを円滑にして迅速な情報共有が行える特徴があります。

さらにkintone内での業務システムである「アプリ」を活用することによって「売り上げや勤怠の管理」「交通費の管理・申請の受付」「日報機能」といったように、あらゆる管理機能を追加しkintoneで一元管理することが可能です。

これまではどこにどの情報があるのか探す手間が発生していましたが、バラバラの情報をkintoneで一元管理することで簡単に必要な情報を探し出せるようになり社内の大幅なDXを促進します。

おすすめ3. eセールスマネージャー

利用継続度95%を誇る、総合満足度1位のCRM /SFAサービスです。

2.5ヶ月間の手厚い導入サポートを行っており失敗率の高いCRM /SFAツールの導入をサポートしてくれる人気のサービスです。

CRMによる顧客情報管理の機能はもちろん、SFAツールで現場の営業支援も行えて情報をスマホやタブレット、パソコンからリアルタイムで情報の更新が行えるので業務効率化を行うことができます。

おすすめ4. CRMate

次に紹介するのは富士通が提供するCRMateというサービスです。

ITが苦手でも面倒な運用を行う必要はなく、運用時の不安は専用のサポートデスクで解決できるので、初めてCRMシステムを導入する企業でも安心してサービスを利用することができます。

しかし1利用者あたり月額5,500円と他社サービスと比較しても高額なので、導入を行う際は慎重に行いましょう。

おすすめ5. Hub Spot

Hub Spotは世界120カ国以上14万社以上が利用し、ビジネスを成長させているCRMシステムです。

マーケティング、営業活動、顧客管理、顧客サポートなど、様々な機能を一元管理できる総合管理ツールです。

CRM機能のみを利用したい場合は無料で利用することができるので、導入を検討している企業はまずは無料からお試しができるのは大きなメリットといえます。

おすすめ6. Synergy!

導入したい企業に寄り添い充実したサポートで導入することができるので、初心者や導入に失敗した企業でも安心して導入できるサービスです。

誰でもわかりやすい操作性でセキュリティ対策が行えるサービスで、必要な機能だけを絞ってコストを抑えて利用することができるので中小企業から大企業まで幅広い企業で導入できます。

導入を行いたい企業は問い合わせを行う必要がありますので公式サイトから問い合わせてみましょう。

おすすめ7. GENIEE SFA/CRM

定着率99%を誇るCRM /SFAのサービスです。

シンプルな操作性で直感的に「設定」「入力」「分析」を行えるので、ストレスなく業務を行い生産性を向上させることができます。

さらにGENIEE SFA/CRMは4つの豊富なプランが用意されているので、企業規模にあったプランや機能を選択することができます。

おすすめ8. Freshsales

Freshsalesは無料プランから利用できる優秀なCRMツールです。

顧客とのやりとりを360°ビューで表示できるので、パーソナライズされた顧客体験を提供できるようになります。

また豊富なCRM機能に加えて「営業サポート」「AIによるチャット」「豊富な外部連携」など多彩な機能を利用して顧客情報を一元管理できるサービスです。

豊富な機能を活用して社内のDXを促進したい企業におすすめのサービスです。

おすすめ9. SugarCRM

SugarCRMはアメリカ発祥のサービスで、世界的シェアの高いCRMサービスです

SugarCRMは「コールセンター」「営業支援」「モバイルアクセス」などの豊富な機能を、SugarCRMひとつで管理することができます。

また多くの事務業務を自動化することができ、営業担当者の負担を減らして業務を効率化することができるので社内業務を円滑に行えるようになります。

大小様々な企業が導入を行えるように料金プランが設定されているため、多くの企業で導入されています。

おすすめ10. MOTENASU

MOTENASUは「心に届くおもてなしの接客」をコンセプトにサービスを展開している企業で、販売後のアフターフォローの手間を効率化させ高い顧客満足度につなげることができます。

日本独自の文化である「おもてなし」の精神を持って「アンケート機能」や「DM配信」機能を活用することで顧客の満足度を高め、最小効果で最大効果を得ることができるのが魅力のサービスです。

おすすめ11. i-CRM

中小企業の利用に特化した顧客管理システムです。

SFAやMA機能を備えているオールインワンで顧客情報を管理して顧客情報を有効活用することができます。

限られた人員で既存顧客維持や新規顧客獲得をしなければならない中小企業のために、「名刺スキャン機能」や「商談管理」「メール配信」まで幅広い機能を搭載。

豊富な機能を活用して顧客にアプローチを行えることで、業務を効率化して日々のパフォーマンスを高めることができます。

おすすめ12. Pipedrive

営業担当者が営業担当者向けに開発したRMツールで、営業活動をサポートできるツールです。

あらゆるプロセスやワークフローを自動化できるので営業活動を効率化でき、優先度の高い業務を行っている間にもリードとの関係を育むことができます。

負担になりやすい営業業務を自動化することで、業務を効率化しパフォーマンスを向上させることができるので多くの企業で導入されている人気のサービスです。

おすすめ13. Zoho CRM

営業活動を支援するクラウド型CRMシステムで、CRM /SFA /MAが1つのサービスに集約されており世界25万社の導入実績を誇るサービスです。

Zoho CRMには無料プランが用意されています。無料でもCRMやSFAの機能を利用できるだけでなく利用期間の制限もないので、無料プランからサービスを導入して試すことができるので初めてCRMツールを導入する企業も安心して利用することができるサービスです。

おすすめ14. zendesk

zendeskは接客業務に対するサポートが充実しており、導入することで業務効率化、顧客満足度高向上を行うことができます。様々な顧客対応の情報をzendeskで集約して共有することができるので、業務の習熟度に関係なく高い顧客サポートを実現できます。

またzendeskは企業規模に合わせた運用が行えるので、様々な目的に合った機能を利用できるプランを選定することができるサービスです。

まとめ

CRMツールについて解説してきました。

CRMツールは導入することで業務効率化、サービスの品質向上、顧客満足度の向上が期待できます。なかにはチャット機能や名刺管理機能など、様々な営業支援ツールが一体となったサービスもあるので自社で利用したい機能を検討してから導入を行いましょう。

CRMツールを導入したからといって、すぐに効果を実感することはできません。長期的な利用を行い顧客情報を正しく管理して運用することが導入を成功させることができます。そのためには計画的な導入を行い、社内で業務フローを確立しておくことが重要です。

また企業規模に合わないサービスを導入してしまうと成果が出る前に失敗してしまったり多くのコストが発生してしまいますので、導入サポートや事前ヒアリングを受けて無料プランから導入を行うことをおすすめします。